キャンピングカーには水道がついていますが、どんな水道がついているのでしょう。
普通の乗用車には水道がないので、まだキャンピングカーに乗ったことがない人はどんな水道がついているのかわからないと思います。
ここでは水道について書いていきます。
水はタンクに入っている。
キャンピングカーの水道と家庭の水道の大きな違いは、キュンピングカーは移動するので水はタンクに入っていることです。
キャンピングカーによって水を入れるタンクは2種類に分けることができます。
1つは給水タンクがポリタンクで取り外しができるもの。小型~中型のキャンピングカーに多いタイプで日本のキャンピングカーはこちらが主流です。
もう一つが車に給水タンクが設置してあり、取り外しができないもの。中型~大型のキャンピングカーに見られます。
給水タンクが取り外しできるもの。
キャンピングカーに多いのがポリタンクに水を入れるタイプ。
ポリタンクは10リットル~20リットルのものが多いです。
水道を使うときにはポリタンクを取り外して水を入れます。ポリタンクはシンクの下に置いてあります。
給水タンクに水をいれるときにタンクになみなみと水を入れてしまうと走行中にあふれてしまいます。
水の量はタンクの7分目くらいまでにしておいたほうがいいです。
また、タンクに水をいれると当然重くなって持ち運ぶのに大変なので持ち運べる量までにしておきましょう。
給水タンク設置型
水を入れるタンクが設置してあります。設置してある場所は車の床下です。タンク容量は30L~100L。
タンクに水をいれるときには車の側面にある給水口から水を入れます。
水道ポンプは電気で動いています。
キャンピングカーの水道はポンプで給水タンクから水を汲み上げています。
水道ポンプは電気で動いていて使う時はポンプの電源を入れます。
ポンプの電気を入れないと、蛇口をまわしても水がでてきません。
水道ポンプの電気はサブバッテリーからとっています。
サブバッテリーはエンジンを始動するメインバッテリーとは別回路でエンジンを切っていても水は出てきます。
水道ポンプは1分間に3~10L(機種により異なります)水を汲み上げます。給水タンクに18Lの水が入っているとすると
2~6分間、水を出しっぱなしにするとタンクが空になります。
家庭用の水道とは違いキャンピングカーの水の量は限られているので大切に使いましょう。
流した水はどこに行くか?
水道からでた水は排水タンクに溜まります。
給水タンクがポリタンクのタイプは排水タンクもポリタンク。
給水タンクが設置されているタイプのものは排水タンクも床下に固定されています。
排水タンクがポリタンクの場合、給水タンクと同じ容量で10L~20Lです。
排水タンクがいっぱいになったら取り外して中身を排水します。
満杯まで排水を溜め込むと走行中にあふれてしまうので7分目までたまったら捨てるようにしましょう。
給水するときに排水タンクも排水するとあふれることがありません。
排水タンクと給水タンクは同じ形のものを使っている場合は間違えないように気をつけてください。
水道は簡易シャワーにもなる。
水道としても、シャワーとしても使えるタイプもあります。
蛇口をのばしてシャワーにもなるタイプは窓から外に出せば簡易シャワーになります。
海水浴のときなどに海水を洗い流すのに重宝しますね。
水道の飲料水について
水道の水は給水タンクに入れた水なので飲料水として直接飲むのはあまり好ましくありません。
水を飲むならペットボトルの水を飲んだほうがいいです。
飲料水としてはあまり適していませんが、洗顔や手を洗ったり、歯を磨いたりできるのはとても便利です。
水道を使う上での注意点。
水道ポンプは蛇口をひねるとスイッチが入りポンプが動くしくみになっています。
給水タンクが空のまま蛇口をあけているとポンプが空運転してしまい焼き付いてしまいますので空運転はしないようにしましょう。
冬期は凍結に注意
外気温がマイナスになるような冬期にキャンピングカーを駐めたままにしていると車内の温度がマイナスになって水が凍結してしまいます。
蛇口内に残っていた水が凍ると蛇口が割れてしまいます。
冬期にスキーで利用する時などはご注意下さい。
対策としては水道ポンプの電源を切って蛇口をあけます。
すると蛇口内に残っていた水が給水タンクに落ちて蛇口内の水がなくなります。
もう一つの方法はポンプをタンクから出して30秒間、空運転をすると蛇口内の水がなくなって凍結しません。
最後に
車に水道がついているのはとても便利です。特に小さなお子様がいるファミリーや、ペットを連れての乗車に水道のありがたみを感じます。
いかに水道があると便利なのか、キャンピングカーに乗って水道の便利さを体験してみて下さい。