キャンピングカーへの思い
そもそも,筆者は,自然が大好き,海が,山が大好き。
安い費用で,少しでも長く滞在したいという発想から,「オートキャンプ」のツアーにつながっていました。
20年ほど前に,ニュージャージー(アメリカ合衆国)の親戚とカナダへの4泊5日のキャンプの帰り道に見た「キャンピングカーの老夫婦のこと」がとても印象に残っていました。
その夫婦は,道路サイドにあるテーブルベンチで,向かい合わせ,無言で昼食をとっておられたのですが(それだけなのですが),とても素敵だったのです。
それから,もし機会があれば,定年退職をしたときには,できれば(無理かもしれないが),キャンピングカーで日本国内を回りたいと,密かに,思っていました。
それが,レンタルという形ではありますが,ついに実現したのでした。
ネットで,妻がロードクルーズさんをキャッチ。
最初は,半信半疑で,登録,予約,入金の手続をすすめましたが,森井さんの履歴や自然への愛着のようす(TV出演の情報も)のブログを読ませていただき,安心して,キャンプ出発の日を待つことができました。
当初は,琵琶湖一周か能登半島回りでもいいかと思っていましたが,家族の希望で四国へ行くことになりました。
四国行くとなれば,日本最後の清流四万十川を見に行こうと思い,キャンプ計画を立てました。
3泊とも,キャンプ場の予約を考えましたが,せっかくのキャンピングカー,2泊目だけ四万十市でキャンプ場「とまろっとオートキャンプ場」を予約しました。1泊目と3泊目は,道の駅か高速のサービスエリアで宿泊をしようということになりました。
筆者のキャンプ歴
高校生の時に,三角テントとキャンピングガスのシングルバーナーを持っただけの,大湊キャンプ場(京都府京丹後市久美浜)での「キャンプ」をきっかけに,キャンプを楽しむようになっていました。
その後,しばらくしていなかったキャンプも,結婚と同時に家形テントを購入し,「オートキャンプ」というスタイルで再開。
妻が妊娠中も,夏になればキャンプ場に向かいました。
大湊キャンプ場をベース(ホーム)として,家族や親戚,友人らと,マイアミ浜(滋賀県近江八幡市),マキノサニービーチ(滋賀県高島市マキノ),朽木オートキャンプ場や河川敷(滋賀県高島市朽木),ガリバー青少年旅行村(滋賀県高島市鹿ケ瀬),東播磨オートキャンプ場(兵庫県加古郡),あかぐりさきオートキャンプ場(福井県大飯郡),孫太郎オートキャンプ場(三重県北牟婁郡)等の関西のキャンプ場へ,琵琶湖・日本海・太平洋・山々などの自然を楽しみました。
家族と共に,夏のキャンプを楽しんで,はや30年,
3人の子どもいつのまにかに,もうすっかり大人になりました。
最初の車はセダン(スカイライン),トランクと後部座席にキャンプ道具を,なんとか詰め込んでキャンプ場へ。
数年後にやっと憧れのワンボックス(エミーナ)を購入,それでもってして,やっとキャンパーの仲間入りをしたような気がしていました。
キャンプ道具も,徐々に買い揃えていきました。
製品の耐久性や使い勝手の良さから(多少割高ですが),コールマン製品への嗜好が高まり,テント,タープ,ガソリンツーバナー,ガソリンシングルランタン,シュラフ,テーブル,チェアー,クーラーボックス等のキャンプグッズのほとんどがコールマン製になっていきました。
こんな感じで,キャンプグッズには,多少お金を掛けながら,家族とオートキャンプを楽しんできました。
日程 | 平成27年8月8日(土)から 8月11日(火) 3泊4日 |
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車種 | ジル520(京都府木津川市) |
走行距離 | 約1,000キロ |
人数 | 家族5名(夫婦と娘3名) |
準備物 | コールマンのテーブル1つとチェア4つ(内ガダバウトチェアー2つ),ベンチシート,LEDランタン2つ,バーベキューコンロと炭,トーチバーナー,シュラフ等。 |
計 画(予定)
往路
(宇治西ICより)京滋バイパス道路-名神高速道路-中国自動道- 神戸淡路鳴門自動車道-徳島道- 高知道-国道56号線(四万十市へ)
*淡路島経由で明石大橋と鳴門大橋を使用
復路
(四万十市から)国道56号-松山道―高松道-瀬戸中央自動車道-山陽道-中国自動車道-名神高速道路-京滋バイパス道路(宇治西ICへ)
*与島経由で瀬戸大橋を使用
1泊目の宿泊は,高知道のPA。
2泊目の宿泊は,「とまろっとオートキャンプ場」(高知県四万十市)。
3泊目の宿泊は,瀬戸大橋の与島SA。
行 程(実際)
8月8日(土)1日目
名神高速道路と中国自動車道の渋滞を避けて,第2京阪道路から阪神高速,第2神明道路を通って,明石大橋から淡路島に渡りました。
淡路のサービスエリアで休憩。当日の気温は35℃超え,暑
い中人でごった返した感じでした。ただし,明石大橋は壮観,日を改めて,ゆっくりと見たいような迫力のある景色でした。
四国に入っては,高松道を使用,「ことひら温泉」で夕食することに。さぬき豊中ICで降りて,「琴参閣」で入浴と食事となりました。
ここは,駐車場(120台可)が広くて,大きなキャンピングカーをゆったりと置くことができました。
食後,高知道を走りましたが,あたかも地下道を走っているかのような印象を受けるほど,トンネルが多くみられました。
高知道にある山に囲まれた立川PAで,キャンピングカーで初めて宿泊をしました。
8月9日(日)2日目
朝食は,高知道の南国SAで楽しみ,次に高知ICで高速道路を下りて,桂浜に向かいました。
TVでしばしば出てくる竜馬像を見て,桂浜を歩くことができました。
四万十町中央IC(須崎西ICあたりから無料になっています)の高知道を下りて,国道56号を通って,河口付近の四万十川を見ながら,「とまろっとオートキャンプ場」に到着しました。
途中,かつおのたたきやキャンプ場での食材を購入できる道の駅やスーパーはところどころありました。
「とまろっとオートキャンプ場」は,広々としたサイトを持ち,AC電源も2Kwまで可能(エアコンや電子レンジも使用できます)。
キャンプ場の中央にある広場を抜けると,太平洋を見渡せるプライベートビーチが広がっていました。
8月10日(月)3日目
朝,宇和島回りで,松山市の道後温泉を目指そうと考えましたが,ナビでの「到着時間」を見てがくぜん(時間がかかり過ぎ),体力的にも気力的にも自信がなかったので,来た高知道を戻ることにしました。
高知道に乗って,すぐのPAで,キャンピングカー内で昼食(電子レンジでカレーライスを温める)をし,一気に瀬戸大橋をめざしました。
香川県で,うどんを食べたいということで,高松道の善通寺ICで下りて,山下うどん(店)へ。
午後6時半までの営業時間だったので急ぎましたが,5時には到着,案外広い駐車場(大型車の駐車スペース)もあって,安心してキャンピングカーを置くことできました。
与島SAでは,日没までに間に合い,サンセットを見ることができました。壮観。瀬戸大橋を無事渡り,岡山県へ。倉敷ICで降りて,瀬戸大橋温泉「やま幸」で休憩しました。
休憩後,国道2号線が山陽自動車道につながり,2つめぐらいのサービスエリアの福西PAで,長距離トラックに囲まれながら,宿泊することになりました。
8月11日(火)4日目
福西PAで朝食をとって,再び2号線を走り,第2神明道路に乗って明石PAで昼食。神戸の街を下に見て阪神高速を走り,西宮ICから名神高速道路に乗って,京滋バイパスに乗り継ぎ,帰宅となりました。
宿泊地
1日目 立川PA(高知道)
2日目 「とまろっとオートキャンプ場」(高知県中村市)
3日目 福西PA(山陽自動車道)
感 想
キャンプ場で,突然エアコン(AC電源による)がストップ。
電子レンジを同時に使用したために,キャンピングカーのブレーカーが切れたようす。
ロードクルーズの森井さんに,電話すると,すぐにこのトラブルに対応していただきました。
たまたま娘がネットで検索,「サイドシートの右下」を頼りに,対座シートの右下に「切」となっていたスイッチを見つけて「入」にすると,エアコンが復帰しました。
上記の件を含めて,レンタルの申し込みから,オプションの追加,出発当日の連絡,緊急時の丁寧な対応等に,森井さんにはとても感謝をしています。
おかげで安心して,キャンプを楽しむことができました。
キャンピングカーの内部のようすですが,とても清潔にしてあって,車内には,キャンプ場のガイドブック,キャンピングカーの取扱書,4人分のクリーニング済みのベットシート,蚊取りの容器等があって,まるでペンションのようでした。
それにしても,今回のキャンプでは,キャンピングカーを楽しみ,家族と共に自然を満喫することができました。
このレンタルシステムに,とても感謝しました。
あと印象に残っていることといえば,走行中に,並走しているキャンピングカーや対向のキャンピングカーの仲間同志で,手を振りあえたことでした。
その運転席の方の笑顔を思い出すたびに今でも,とても温かい気持ちになってきます。
キャンピングカーの仲間同志の「心の絆」に感激しました。
課題と反省
同乗者がいれば,運転の交代ができることが大事だと思います。
一人での運転は疲れますし,何かあったときに交代できるといった安心感も大きいですし,是非他の同乗者の運転登録はあった方がいいだろうと思いました。
また,徐々には,運転に慣れてきましたが,キャンピングカーのサイズはやはり大きかったです。
もともと,筆者は運転が丁寧な方だと思うのですが,ますます慎重になり,特にバックは思いのほか大変でした。
ひょっとすると,(今後レンタルしても),ずっとバックは苦手なまま上手にはなれないだろうと思っています。
また,せっかく四万十川を目指したので,四万十川の河川敷でも,行けばよかったです。
川の清水に手足でもつけて,水や岩の感触を味わえばよかったのかもしれません。
そして,帰路のことですが,来た同じ道を行かずに,宇和島から松山道を通って,道後温泉でも寄ればよかったとしみじみと思っています。
そうすれば四国を一周した気分でもなれたかと思いました。
最後に,宿泊の場所ですが,幹線道路のサービスエリアは避けたいと思いました。
幹線道路のサービスエリアの夜間は,思いのほか休憩や仮眠の長距離トラックが多くて,アイドリングのエンジン音や排気ガスが気になりました。
山間の静かなサービスエリアであれば,落ち着いて寝ることができたのではないでしょうか。
高知道の立川Pは,宿泊の場所としてはよかったです。